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コラム

院長のコラム第121回 渋野選手 約2年ぶりの優勝!

スタンレー・レディースで約2年ぶりの優勝を成し遂げました。

おめでとう、ファンとして大変嬉しい、待ちに待った優勝です。
復活、いや、進化を遂げている過程と感じられました。
勝利の瞬間の涙、さまざまな思いの結果だと思います。

スポーツ整形外科医花川、ゴルフに全くの素人です。
今まで、野球で培ってきた経験と知識で、渋野選手の変化を論じることを、お許しいただきたいと思います。

今春、バックスイングがスリークオーターになっているのを見て、バックスイングをコンパクトにする意志が見て取れました。
野球投手も同じで、10代ではバックスイングがオーバーであったものが、体力の向上とともにコンパクトに変わってゆきます。
“マー君”しかり、“ダルビッシュ”しかりです。
“奥川”も変わりつつあります(まだ体力が今一つです)。
より強い、鋭い球を、コントロールよく投げることができます。

さて、渋野選手のこのバックスイングで、気になることが2つありました。
一つは、トップの位置で「硬い」ことです(あくまで私の感覚です)。
余分の力が入っているように見えます、投手の場合、「硬い」状態だと、次の投球相への移行がうまくゆかず、しなやかさが失われてゆきます。
ゴルフでも、バックスイングのトップの位置の柔らかさが、スイングの鋭い、大きな振り切りに大切のだと思います。

もう一つは、バックスイングのトップの位置から次の瞬間、クラブヘッドを意識的に(これも私の感覚です)落としていることです。
意図は分かりませんが、直感的に『この操作は難しいだろうな』と思いました。
安定したトップの位置をとった後、もう一つ別の動作を加えることで、スイングのシンプルさが、なくなると思ったからです。

この2つの杞憂は最終日18番の第3打、続くプレーオフの同じ第3打で消えてしまいました。

第113回院長コラム(2020年11月17日)に書きましたが、2019年の自分(全英を含め優勝5回)を捨て、より強いゴルフへの挑戦を決意、歩みを始めました。
幾多の困難を乗り越え、たどり着いた1里塚です。努力を続け、より高い頂を目指してほしいと思います