院長のコラム第109回 鍛え上げられて、絞り込んだ体
大坂選手が全米オープンで優勝しました。おめでとう、日本に、世界に元気を与えてくれました。
今回の大阪選手の印象は、テニスが強かったことは もちろんですが[体が鍛えられあげられて、絞られていること]でした。スポーツニッポン9月14日の優勝を伝える記事で、ロスアンゼルスで長期にわたる合宿を行い、徹底的に鍛え上げたと報道されています。[チームなおみ]には 中村豊トレーニングコーチ、茂木奈津子トレーナーが入っており、誇らしいことです。
プロスポーツ選手を久しぶりに見て【鍛えたんだなー】と思ったことを思い出しました。野茂投手のことです。
野茂投手は1989年ドラフト会議で8球団が競合し、近鉄に入団、1990年新人王、沢村賞、MVPをすべて獲り、その後も日本を代表する投手として活躍しました。しかし、私が野茂投手を初めて見たのは(パリーグはみることが ありませんでしたので)1994年です。日本球界最後の年です。体は太り、キレはなく、ストレートは浮き、シュート回転をしていました。[これが、8球団が競合した逸材?全然だめじゃが]、がっかりしたのを覚えています。
翌年、大リーグ・ドジャースでの試合の映像、投球を見てびっくりしました。まず、顔が引締まり、腰が絞られ[鍛え上げられて、絞り込んだ体]でびっくり。投球を見て2度びっくり、良質ストレートが 外角低めに[ビシッ]と決まります。[野茂といえばフォーク]ですが、この最高のストレートがあってのフォークです。[これなら8球団競合するわ]と納得したのを思い出しました。
スポーツ選手が発する体の雰囲気、評価は大切だと思っています。わかりやすい例が相撲だと思います。お相撲さんは、まわしのみですから、肌の艶、張り、筋肉の盛り上がりなどで好調さがわかりやすいように思います。
大相撲が始まりました。皆さんも、体の評価をしながらで、大相撲をお楽しみください。