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院長のコラム第31回 新入職に思う

4月1日、新入職者式が行われました。今年は、医師1人、看護師7人、総合職2人、介護福祉士1人、計11人の新入職者を迎えました。
小林理事長の話のあと、院長としての話をしました。話をしながら、昔から、相も変わらず同じ話をしているなーと思いました。

私は、大学病院が14年、岡山ろうさい病院が19年と勤務し、新人の研修医と関わる機会が多くありました。特に大学病院の時代には、毎年約15~20人の研修医が入局してきていましたので、柄にもなく「社会人心得?」を話していました。私の場合は、教室での授業形式ガイダンスよりも、アフターファイブで酒を交えて話す機会がほとんどでした。話す内容は、いつも同じです。そのいくつかを紹介しますと、

  1. 大きな声で挨拶をすること。朝出勤したら、「おはようございます」、帰る時は「失礼します」と挨拶をすること
  2. 時間を守ること。例えば、カンファレンスには5分前に着席しておくこと
    酒はいくら飲んでもよい(自分へのエクスキューズ)が、朝のカンファレンスには這ってでも出てくること
  3. 体調がおかしかったら、早くオーベン(屋根瓦の上司)に言うこと
    (4.早く慣れて、ずる休みができる場所をみつけること)

その当時、現在の研修制度ではなく、入局制度(例えば、岡山大学整形外科学教室に入る)でした。今の初期臨床制度のように密なスケジュールではなく、初めの3か月程は、学生の体から、社会人の体に変えるのが目的の時期と言う程度でした。外科医師は朝が早く(手術など)、そのために、早朝のスポーツ練習(学内レガッタのボート練習など)が取り入れられていました。4月の中旬以降(3週間ぐらい)になりますと、生活にも慣れ、緊張も取れてきて、カンファレンスで居眠りが出来るようになります。3か月程すると、仕事の要領を覚えてきて、ずる休みが出来るようになります。大体、その年の夏休みが終わる頃には、社会人の体になっていったように思います。親御さんから預かった大事な子供さんの健康を守ることが最も大事な使命だったように思います(それにしては、毎晩飲み、飲ませ過ぎましたが)。

今年の新入職者の皆さんも、健康に注意して、まず環境に慣れることから始め、次第に仕事を覚え、力を発揮してほしいと願っています。

<追伸>
もうアフターファイブの付き合いは、無理になりました

日立養力センターの桜