院長のコラム第16回 私の花回廊
私の休日の散歩は、平日とは異なり、夜明け後に出かけ、笹が瀬川堤防を中心に約2.5kmの距離です。
散歩を始めますと、水門があり、先週から水量が増え、堰の水音(みずおと)が心地よく聞こえます。水音は心を落ち着かせてくれます。堰から笹が瀬川までの用水路の両側に10数本の桜が植えられ、いま満開~散り初めです。そこから笹が瀬川堤防に出ます。この地点で、笹が瀬川に足守川が合流しますから一気に視界が広がります。鶯が春を告げる場所です。
北から南へ堤防を行きますと、堤防の法面に、いろいろな花を楽しむことが出来ます。しばらくして、第一の堤防庭園(私が勝手に名づけています)があります。そこでは、そめい吉野と源平咲きの花桃をみることができます。花桃は2本あり、毎年その咲ぶりを見ると心が浮き立ちます。今年も見ることができた、などと感慨にふけります。
第2の堤防庭園は、第一と同じように樹木が主ですが、その種類が異なります。今はボケの花、椿、雪柳などですが、私の楽しみは利久梅の花です。バラ科の白い花で、10数年前に初めて見た時、凛とした美しさに見とれてしまいました。今つぼみの状態で、今週末あたりがみごろでしょう。どちらも名前がわからず、散歩で出会うご夫婦が教えてくれました。
毎年、いつもの時に、いつもの場所で咲く花に出会うのは心弾むものです。
<追伸>
ぜひ、笹が瀬川堤防の花たちをご鑑賞ください。