院長のコラム第133回 シブコへの激励文
渋野選手が手首痛のため、苦しんでいます。
フォームを変える過程での障害かなと思いますが、気になることを書きます(杞憂だと思いますが・・・)
長く野球を見てきた経験から、『杞憂』を話します。
それは体力の衰えです。
19歳で全英女子オープンを制し、その後幾度と優勝を果たしてきました。
その過程が元阪神・藤浪投手と重なるからです。
藤浪投手は、コラムで何度か取り上げました。
入団後数年間、10勝以上をあげました。
大事なこの数年間に、より強い体を造る練習方法の確立(自分一人では、どうしても甘えてしまいます。
本人の覚悟と、周囲の厳しい指導があって、初めてできることです)ができてこなかったと思います。
自ら考え『力を抜いたフォーム』を求め続けました。
私から言えば入団時の体力がピークで、それから次第に少しずつ、衰えてきているのだと思います。
私の言う『すっと入り、ピシッと投げる』『良質なストレート』は、『強い体』があってのことです。
現在のプロ野球球団は、高校卒業した選手の育成に、じっくり数年の時間をかけます。
ロッテ・佐々木投手の育成がその典型例です。高校卒業後、まず体力作り、練習方法の確立です。
球数制限、登板制限をかけ故障が起きないように育てています。
WBCで活躍する選手になってきましたが、私から見れば、まだ少し『ひ弱さ』があると思います。
『決して壊れない強い体』を造った佐々木投手がどんな活躍をするか、夢想します。
さて渋野選手です。
報道からの推察です。
ここ数年間『フラットなスイング』を求め、アドバイスをもらいながら進んできました。
結果が出ず、青木コーチのもとに再度教えを求めています。
私が心配するのは、この間の体力の衰えです。
キャンプを張り、じっくりと『体造り』をしたという報道が見当たりません。
フォームの試行錯誤・確立は当然のこと、『厳しい体造り』の練習方法の確立を願ってやみません。
『鉄は熱いうちに打て』です。
杞憂で終わることを祈っています。