リハビリテーション科
岡山西大寺病院附属中野分院では本院から入院された方々を対象に毎日リハビリを行っています。リハビリを継続すれば在宅復帰できる方には家屋調査やサービス調整も行うことがあり、退院後も安全な生活が送れるよう準備を進めていきます。長期入院が必要な方には心肺機能の維持や体の柔らかさの維持、床ずれ予防を行います。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が在籍しており、本院と同様の治療・訓練を継続することができます。
嚥下機能に対する取り組み
嚥トレ①
当院のリハビリでは特に摂食嚥下に対して力を入れて取り組んでいます。言語聴覚士だけでなく、医師、看護師、管理栄養士など多職種と連携することで患者様の生活の質(QOL:Quality Of Life)を向上させていきます。
言語聴覚士とは
コミュニケーションには言語、聴覚、発声・発音、認知などが関係していますが、病気や交通事故、発達上の問題などでそれらの機能が損なわれることがあります。言語聴覚士はコミュニケーションに問題がある方に専門的サービスを提供し、自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です。また、摂食嚥下の問題にも対応しています。
摂食嚥下について
飲み込みのことを指します。食べにくい、飲み込みにくいと感じる人には脳梗塞・脳出血などの脳血管障害の人や、加齢に伴い全身の筋力が落ちる廃用症候群と呼ばれる症状にみられることが多い問題です。嚥下機能が低下すると気管に入り、肺炎を起こし生命に危険が及ぶこともあります。また、食べることは楽しみの1つとして残る部分でもあるため、患者様が安心安全に食べられるよう、個々に合わせた食事形態や訓練などを提供しています。
低周波治療器 イトー postim(ポスティム)について
岡山西大寺病院附属中野分院では、伊藤超短波株式会社の低周波治療機器を使用しています。
脳血管障害の後遺症の方や廃用症候群による嚥下障害の方が対象となります。
低周波で刺激することで喉元の筋力強化や感覚の改善を行い、嚥下能力の向上を図ることができる機器です。