院長のコラム第112回 ありがとう
日本プロ野球が11月14日終了しました。セリーグ・巨人、パリーグ・ソフトバンクの優勝でした。『道なき道を、試行錯誤しながら』やり遂げました。張本さん流で言えば『あっぱれ』そして『ありがとう』です。
2月3日、クルーズ客船の感染でコロナ禍が始まりました。
プロ野球の今年の歩みを見てみますと、いろいろな努力の跡が残されています。
2月7日から、阪神タイガースはじめ多くの球団が、ジェット風船の禁止を発表―この頃はまだ観客を入れての3月開催が可能と考えていたのだと思います。キャンプは、感染予防対策でなんとかを乗り切りました。
2月16日オープン戦の無観客試合実施―このころは、まだ3月20日の開幕に向けて、一縷の望みをもって進んでいました。
3月9日、3月20日の開幕延期を決定、4月中旬の開催を目指します。
開幕延期を受けて、練習試合を予定していましたが、これも中止、チーム練習も中断しました。
4月7日安倍総理『東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪府、兵庫、福岡を対象に、緊急事態宣言』発出
5月連休明けの開幕を模索しましたが、かないませんでした。
5月25日1都3県および北海道の緊急事態宣言解除がなされ、同日日本プロ野球機構は6月19日開幕を発表しました。
やっと6月19日の開幕(無観客)にたどり着くことができました。
最初無観客で始まり、7月10日から有観客試合(5,000人を上限)となりました。感染状況を見ながら進み、オールスター戦、ジュニアオールスター戦は中止となりました。
9月14日ホークス、9月19日以降のPayPayドーム開催試合について、定員の約50%である20,000人を上限として段階的に入場制限を緩和すると発表しまし、他の球場も入場制限緩和に動き出しました。
感染は選手にとどまらず、球団職員、審判員など、かかわるすべての人に広がりました。最大の危機は9月末の阪神、10月初旬のロッテのクラスター発生、大幅に選手を登録変更して、乗り切りました。
そして11月14日ゴール、国民に勇気と希望を与えました。日本プロ野球機構、規律正しい観戦を貫いた観客、関わるすべての人々に『心からのありがとう』を伝えたいと思います。