院長のコラム第74回 絵に画いた餅から夢へ、そして実行へ
この絵は、私の2017年後期禁酒表です。
昨年11月までは、週1回の休肝日は守られていますが、平均4-6回/月程度でした。
私は今までに、禁煙、ダイエット・減量を行いました。禁煙は第71回のコラムに書きました。第1子誕生のお蔭です。
減量についても同じ様な自己嫌悪を経験しました。30代後半には体重90kg、真にメタボ、糖尿病予備軍でした。40歳前ごろから、決意してダイエット・減量に挑戦するのですが、またしても酒に邪魔をされて破綻、自己嫌悪の繰り返しでした。41歳時第4子を授かり、「よし、がんばる」と決意、徹底的な食事療法(3度の食事はとるが、総カロリーは落とす)を始めました。2月から始め、6月まで続けました。なんと体重が90kgから83kgまで減りました。「よし、このまま」と思ったのですが、暑くなってくるとやはりカロリーが足りません。少しカロリーを戻し、冬になるのを待って、再度食事療法、2年目で80kgを切りました。この頃になると、減量効果「なんと楽な、なんと動きやすい」を痛感、痩せることが楽しみになっていました。ただし、親友は痩せてきた私を見て、癌だと思ったそうです。
このやり方を計7年間続け、70kgになったところで終了としました。その後、極端な食事療法はやめ、穏やかなものを続け、現在は65~66kgを維持しています。
この経験は今に生きています。
膝の悪い肥満の方に「痩せることは大事ですよ。痩せるには食事療法しかありません。ゆっくり気張らす、がんばってください」とアドバイスしています。
さて、酒です。酒での失敗・自己嫌悪は枚挙にいとまがありません。長年、新年の夢として「節度ある酒の達成」をあげてきました。しかし挑戦・挫折の繰り返しでした。飲酒で、とりあえず健康は崩れず、検査も正常範囲で経過していましたので、妙な自信もあって、飲み続けてきました。特に、ここ1年は「最低週2回休肝日を」と思う気持ちと逆に、酒量が少しずつ増えてきていました。
昨年11月下旬、2つの事が起きました。一つは検査で、初めてHgA1Cが正常値をほんの少しオーバー、もう一つは孫の誕生です。「よし、孫の誕生を機会に、平日は家で飲まない」と決め、実行に移しました、その結果が最初にお見せした表となりました。約50年経って初めて「節度ある酒」のスタートラインに立ちました。夢に終わらせない覚悟です。
振り返れば「人の誕生」は、私を健康に、元気にしてくれています。
<追伸>
検査値は幸い、すぐ正常域に戻りました。ほっ!!としています