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院長のコラム第66回 エルドレッドは広島を愛し、広島はエルドレッドを愛している

6月17日(土)、広島―ソフトバンク第2戦の観戦のため、マツダスタジアムに出かけました。
硬式野球部OB仲間の年一回恒例行事です。

昨年は「鈴木誠也の神がかっている」サヨナラホームラン連発の後に阪神戦を見ました。内野自由席でしたので、11時開門の1時間前から入場門前に並びました。前に約50m以上の列ができており、入場した時には、自由席はもうほぼ満席に近く、やっと座る席が取れました。前回の経験を活かして、今回は開門2時間前に並びましたが、前回ほどではないにしても、ほぼ満席状態でした。
広島カープの人気上昇を感じました。

試合開始は14時、3時間の猶予がありますが、退屈ではありません。広島カープのバッティング練習が始まっていました。注目のバティスタ選手の迫力はすごいものでした。レフト方向はもちろん、ライト方向にも飛ばし、ほぼ半数がスタンドインでした。ソフトバンクのバッティング練習は、こじんまりとしていて、スタンドインする選手はあまりいませんでした。

ビールを飲み、弁当を食べながらの野球観戦、至福の時です。
14時、初回今宮選手のホームランで試合が始まりました。試合経過は、ソフトー広島 2対0から、広島がエルドレッドの2点タイムリーで同点に追いつき、後半に入りました。8回裏、ソフトバンクは投手が岩崎に変わりました。パリーグを代表する速球派です。その第1球を丸が、ガツーン、センター左に飛び込む勝ち越しホームランです。全員総立ち、スタンドが真っ赤に燃えました。

9回表の攻防は更にヒートアップしました。クローザー今村がマウンドへ、先頭打者を簡単に打ち取りました。この回が始まる時、一つの疑問がありました。一塁手エルドレッドを変えなかったことです。従来(昨年まで?)は、守備固めに阿部が一塁に入っていたような記憶でしたから、なぜエルドレッドを変えないんだろうと不安を覚えていました。

次打者の打球はファーストゴロ、緩慢(?)な動きでセーフ、「やっぱし」とつい口に出してしまいました。次の打者は三振、盗塁でツーアウト2塁となりました。ここで、ピンチヒッターの強力なライナーが今村を襲いました。彼の下腿に当たり(抜けていれば当然同点です)横にはね、エルドレッドの前へ、必死にボールを捕球、身体を倒れ込んで手でベースにタッチ、しかしセーフ、ツーアウト3塁1塁となりました。1塁ランナー盗塁、ツーアウト3塁2塁、一打逆転の状況になりました。ここで今宮、痛烈な打球が三遊間へ、阿部好捕、1回転してファーストへ投球、これがライト側に流れ、ショートバウンド、エルドレッド体を一杯に伸ばしナイスキャッチ、間一髪アウト、ゲームセット、全員総立ち、燃えに燃えました。

熱狂カープフアン先輩Mさん曰く「エルドレッドはファーストの練習をしっかりして、最近はうまくなっているんよ。広島が好きで、年棒1億円で頑張ってくれているんよ」。

エルドレッドは広島に愛されていると痛感しました。心の中で「エルドレッドごめん」謝りました。

このような感激は、球場に足を運ばなければ味わえないことでした。

すばらしい一日でした。