院長のコラム第49回 百合
自然誌おかやま2(発行:自然研究会 発行者:吉澤利忠 NO51)にささゆりの事が書かれていました。
ささゆり?と気になりました。丁度、先日のお茶会でいただいた百合が、我が家の玄関で強烈な匂いを発しているから、興味が湧いたのかもしれません。
まず私が挙げることのできる百合の名前は、姫百合、鉄砲百合、山百合ぐらいで、その違いはわかりません。私の知識は「百合はどれも大体同じでしょう」と言う程度ですから。
ささゆりについて、自然誌おかやま には「林の中にひっそりと佇むササユリは優雅ですね。そしてほんのりと薄化粧をした姿は貴婦人を思わすようで、正にユリの女王と言えるでしょう(磯野)」と書かれています。
近年は乱獲されて、山野で見ることがなくなりました。
その他をインターネット(ウイキペディア。ユリの花言葉と品種や育て方。百合-季節の花300.百合の花コレクション。百合(ゆり/リリー)の花言葉!白やピンクの意味や由来 参照)で調べてみました。
その種類の多さに びっくりぽん です。
多すぎて、そのいくつかを挙げてみます(写真はインターネットでどうぞ)。
まず宴会場で華やかに活けられ強烈な匂いを発するカサブランカ。恥ずかしながら、ゆり名にカサブランカがあることを知りませんでした。その歴史は意外と浅く、1970年代オランダで作られ、世界に広まったとあります。
日本に自生するヤマユリ、タモトユリなどを原種とするオリエンタル・ハイブリッドです。ハイブリッドとは原種の交配を意味します。
ちなみに、日本は百合の宝庫で、19世紀にヨーロッパに持ち帰られ、改良がなされたそうです。
次に姫百合について調べました。
夏の野の 繁みに咲ける姫百合の 知らへぬ恋は 苦しきものぞ
[万葉集 大伴坂上郎女]
と言う歌で、その名前を知っていて、以前から興味がありました。小振りの花で、緋色~濃い赤色の花です。
花言葉は「誇り」です。野に咲いている所を見てみたいと思います。
もう一つ 鉄砲百合は、これこそ私がイメージしていた百合でした。
花の色は純白で筒状の花を咲かせます。今の時期花屋さんの店頭に、多く飾られています。
百合は「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とたとえられ、昔から人々に愛されてきました。夏のこの時期、香りと共にその美しさ楽しみたいと思います。
<追伸1>花を調べるのは大変、今回で終わりにします。ただ見るだけにします
<追伸2>国営備北丘陵公園(広島県)で今の時期、ササユリが鑑賞できます