院長のコラム第39回 ルーティン
今世間では、ラグビー五郎丸選手の、キック前の両手を合わせて祈るようなしぐさが話題になっています。ルーティンと言う言葉が、広く知れ渡りました。五郎丸選手の言をかりれば、ルーティンをすることで(今に集中し、一つずつ決め事を確実に行ってゆけば)雑念が無くなり、心の安定が得られ、よいパーフォマンスができるということでしょう。
身近なルーティンは、交通事故防止標語(全日本交通安全協会 平成27年度)にも使われています。
「早めから つけるライトで 消える事故」–村岡孝司
「横断は いくつになっても 右左」–夫馬文雄
「ひとりでも まもるよやくそく みぎひだり」–長田侑里乃
先日車運転のルーティンを怠ったため、自損事故を起こしました。阪神タイガースが今季の優勝が出来なくなった頃の出来事です。
早朝、「おはようパーソナリティー道上洋三です」を聞きながらの出勤です。6時30分から40分過ぎごろまで、道上さん・吉田さんの楽しい会話がラジオから流れています。話題は、阪神タイガースが優勝を逸したことでした。狂阪神フアンの道上さん、今シーズン阪神優勝に向けて、1勝につき500円硬貨を貯金箱に入れてゆきました。リスナーが優勝決定日を当てる企画でした。
道上さんの話が、今季の優勝が無くなったと言い始めた時は、丁度病院の駐車場に着き、リアカメラを見た直後でした。私のバック駐車のルーティンは、ます、リアカメラで後ろの死角を確認、身体を捻じり後ろを直視、左右のサイドミラーも見、ゆっくりバック、壁を直視しながら停車します。最後の微調整に、リアカメラを使います。
「阪神は現在までに70勝だから、500円×70で35万円か」と道上さん、その瞬間、後ろを直視することを忘れ、バックを始めてしまいました。心の中で<道上さん違う、35万じゃねー、3万5千円じゃ>
ドーン、駐車場の壁の鉄材に衝突してしましました。一瞬のルーティンの欠落でした。
ラジオから「35万円でなくて、3万5千円か」と、道上さんの声が流れていました。
<追伸>道上さんに感謝。より一層、安全運転を心がけています