院長のコラム第7回 特別編 エフエム岡山 腰みがき
7月19日(金)午後、エフエム岡山のラジオ番組ドリームファクトリー(キャスター 牛嶋俊明)の中のドリームトークという30分弱の番組に出演しました。NTTクレドビル11階のスタジオで生放送です。前半は岡山西大寺病院について、歌(いるか なごり雪)を挟んで、後半は私についてでした。
人生初めてのことで、前半は緊張のしっぱなしで、声が裏返っていました。後半は幾分落ち着き、牛嶋さんの“これからの夢は”の質問に<腰みがき、脚みがき>を西大寺地区にひろめ、健康老年の延伸を図りたいと話しました。
<腰みがき>について今回お話します。この言葉は、福島県立医大、白土教授が提唱し、普及を図っています。これは、腰痛、特に老人の変形性脊椎症の慢性腰痛の治療、予防に取り入れられています。ロコモチャレンジの中にも入っています。
<腰みがき>は以下の10か条から成ります。
-腰みがき10か条-
- 背筋を伸ばす
- おなかに力を入れる(立ち姿勢)
- お尻をすぼめる(立ち姿勢)
- 膝を軽く曲げる(立ち姿勢)
- いすには深く腰掛け、机に近づく
- 膝を曲げて寝る
- うつぶせに寝ない
- 膝を曲げて荷物を持ち上げる
- 急に体をひねらない
- 毎日かかさず運動を
このうちトレーニングとして行うのは、1、2、3です。そして10の毎日かかさず運動をすることが大切です。4から9は日常生活での注意です。
1は胸をはり、姿勢をよくすることです。良い姿勢は横から見て、胸をはり、耳、肩前部、膝、足首がほぼ一直線上にあり、脊柱のカーブが過度に弯曲していない状態にあります。(図1)良い姿勢と楽な姿勢は異なり、楽な姿勢になりますと、胸のはりがなくなり前傾姿勢(背中が円くなる)になりがちです。
2.は腹筋に力をいれることです。
3.は骨盤筋、とくに大殿筋(お尻の筋肉:お尻に手をあててこの筋肉を収縮させると手に感じます。)を収縮させ股関節の伸展(のばす)させることです。
姿勢が悪くなったり、老人になりますと、股関節、膝関節が曲がった状態(図2)になりますので股関節の伸展訓練は大変重要です。この3つの運動を10秒間維持、それを一日最低3回、私は行っています。毎日、腰にいたわりの心を向け、トレーニングを継続してゆくことが大切です。