院長のコラム第1回
はじめまして、院長に就任いたしました花川です。これから、皆さんと共に「明るく、軽く、元気よく」歩んでいきます。
皆さん、「ロコモティブシンドローム」という言葉を聞いたことがありますか。耳慣れない言葉でしょうか。ロコモティブシンドロームとは運動器の障害により要介護になるリスクが高い状態になることです。日本整形外科学会が2007年に新たに提唱しました。年をとり、足腰が弱くなって、次第に歩行困難となり、いずれ寝たきりになる危険性の高い状態です。
この足腰が弱くなる原因には、足腰自体の病気、そして加齢による足腰の弱化の2つがあります。皆さんの知っている身近な病気の名前を挙げますと、変形性脊椎症、骨粗しょう症、変形性関節症、脊柱管狭窄症、関節リウマチなどです。変形性関節症と骨粗しょう症に限っても、推定患者数は4,700万人と言われています。まさに、60歳を超えると皆さんロコモティブシンドロームの危険性があるのです。このロコモティブシンドロームに陥らないためのトレーニングを日本整形外科学会では「ロコトレ」と名づけ、広く普及を目指しています。
ロコトレを分かりやすく言いますと、皆さんは毎日ご飯を食べ、歯磨きをしますね。足腰の衰え防止も同じことです。毎日、少しずつ鍛えること、すなわち皆さん自身が「腰磨き、脚磨き」を毎日することこそ、ロコモティブシンドローム予防なのです。毎日すること、続けることが大切なのです。
ロコモティブシンドロームに皆さんが陥らないよう、ロコトレ「腰磨き、脚磨き」を取り入れた運動を一緒にやっていきましょう。